大竹市の空家の現状
大竹市では現在空家の増加が大きな問題となっています。空家が管理されないまま放置されると防災、防犯、衛生等、地域の生活環境に様々な問題が生じるとされています。例を挙げると、空家となっている敷地の雑草や庭木が成長し隣地や道路にはみ出し迷惑になったり、長期間放置された空家が地震や台風など災害の際に崩れて隣の家や通行人などに被害が及ぶ可能性があったり、そうした空家には動物が住み着いて異臭がしたり、空き缶や弁当などのゴミの不法投棄が行われたりとたくさんの問題の元となります。
そんな問題だらけの空家ですが、現在大竹市では全国平均を上回る空家率となっています。
上の表を見ると、空家率は全国13.5% 広島県15.9% 大竹市17.9% となっています。ちなみに都道府県別で見ると最も空家率が高いのは山梨県で22.0%ついで長野県の19.8%となり広島県はH25年時点で全国13番目の空き家率となっています。
大竹市の空家増加の原因
ではなぜ全国を上回るペースで大竹市の空家は増えていっているのでしょうか?
その理由は全国的にも早い段階で始まった人口減少です。
※引用 大竹市HP都市計画課 大竹市空家対策計画
上のグラフを見ると全国では平成20年をピークに人口減少が始まったのに対して、大竹市では昭和50年をピークにすでに人口減少が始まっています。全国より約33年も前からすでに人口が減り始めている大竹市が空家問題の進行が早いのも当然といえるかもしれません。それに加えて住居の数の推移にも注目してみます。
この表では平成5年からのデータですが平成25年にかけて少しずつ住宅の数が増えているのがわかります。人口が減り続ける中で、住宅数が増えているため空家率もさらに増加しています。
そもそも「住宅」が「空家」になる原因は?
人が住んでいる家が空家になってしまう理由で最も多いのが居住者の死亡です。加えて居住者が高齢となり施設等へ転居する場合も多くあります。こういった場合、昔は長男が家を継いだりして引き続きその家に住む人がいました。しかし現在では、子どもたちそれぞれで自分の家を持ち、生活している場合が多くわざわざ実家に戻って古い家に住むという事が減っていると感じます。特に大竹市では高齢化率が平成27年の段階で32.15%と高く今後こういった事案の発生速度が上がっていくと考えられます。
空家をなぜ空家のままにしておくのか?空家対策が進まないのか?
空家になる理由や空家が増えていく原因は分かった、ではなぜ空家を空家のままにしておくのでしょうか?なぜ空家対策をしているのに空家が減らないのでしょうか?その理由はたくさん有ります。
- ・人口が減っているのだからそもそも大竹に土地や建物を買って新しく住もうとする人が少ない
- ・家に残った荷物の片付けが面倒
- ・相続人の中が悪く相続手続きが進まない
- ・相続人は県外に住んでいてなかなか行動できない
- ・立地が悪く買い手・借りてがつかない
- ・解体したら税金が上がる
- ・除草作業に手間もお金もかかる
- ・そもそも持ち主が分からない
- ・市に苦情を言っても持ち主に対する強制力はない
- ・特定空家(とても危険な空家)に指定されるまでかなりの時間がかかる
- ・その他、、、、、、
少し思いつくだけでもこれだけあります。私達不動産会社としては相続登記がされないまま放置され、一体今誰の持ち物なのかわからい場合が多くあり、ご近所のかたからの相談にも対応できない場合が多くあります。
こういった課題を少しずつでも改善していかなければ近い将来大竹市のゴーストタウン化も想像に難くないのかもしれません。
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